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会社概要

稚内市廃棄物最終処分場-覆蓋型最終処分場-

  • 処分場概要

平成19年10月1日から運用が開始されました。
埋め立てエリアを国内最大の可動式覆蓋を取り付け、環境に最大限配慮した施設。
環境衛生工業株式会社は、運営構成企業体「PFIヤム・ワッカ・ナイ株式会社」の中で運営・管理を担当しています。

特別目的会社「PFIヤム・ワッカ・ナイ(株)」

代表企業 ㈱大林組 札幌支店
設計企業 ㈱開発工営社
建設企業 石塚建設興業(株)
運営企業 環境衛生工業(株)

稚内市廃棄物最終処分場概要

処分場形式 覆蓋型最終処分場(4区画・移動式)
埋立地面積 27,000平方メートル
埋立地容量 189,000立方メートル
埋立地内勾配 切土法面勾配(1:0.8) 盛土法面勾配(1:0.8)
埋立地深さ 12メートル
隔壁構造 プレキャストブロック構造
底面部遮水構造 ベントナイト系遮水シート(2重のポリエチレン系遮水シートによる複合3重遮水構造
埋立期間 平成19年10月から平成29年9月(10年間)

稚内市廃棄物施設の特徴

  • 生ゴミ混合廃棄物を対象とした覆蓋型最終処分場
  • 処分場を4区画に区分
  • 覆蓋施設(テント構造)を移動利用
  • 有機物早期安定化対策
  • 廃棄物層の温度・水分監視
  • 最終覆土部にキャンピングシートを敷設
  • キャンピングシート下部に散水設備を設置
  • 遮水工漏洩電流式漏水検知システムを設置
  • 移動式破砕機を設置

稚内市PFI事業審査委員会委員長審査講評

本事業は、稚内市が初めて取り組むPFI事業であり、最終処分場を対象としたPFI事業では、道内の「留辺蘂町外2町一般廃棄物最終処分場整備及び運営事業」、静岡県長泉町の「長泉町一般廃棄物最終処分場(仮称)の整備・運営事業」に続き、わが国で3件目の事業である。これらの先行案件と同様に、本事業でも多くの企業からの関心を受け、最終的には9グループから提案書を受けた。

これらの入札参加者に対しては、審査にあたっての最低限必要な書類とはいえ、多大な様式からなる提案書提出要請に応じていただき、誠に感謝する次第である。

さらに、各提案とも独自の創意工夫により、技術面及び価格面双方において、高いレベルでの競争が行われたものであることを認識しており、各位の工夫及び努力に対し、重ねて感謝する。

稚内市PFI事業審査委員会が実施する定量化審査においては、それぞれの評価項目において、全会一致に至るまで継続協議することを原則として、予め公表した落札者決定基準に基づき慎重な審査を行った。その結果、大林組グループによる提案を最優秀提案として選定した。

大林組グループによる提案は、「覆蓋型最終処分場により優れた環境対策が可能であること」、「移動式破砕機設置により減容化を図ること」、「多くの具体的な地域貢献策が提案されていること」などが特長といえるが、その他の項目においても質の高い優れた提案がなされており、良質な公共サービスが安定的かつ継続的に提供されるに、ふさわしい提案と判断した。

今後、市の落札者決定を経て事業契約を締結のうえ事業を実施していくこととなるが、大林組グループに対しては、公共サービスのさらなる向上のため、以下の諸点に努めるよう本審査委員会として期待したい。

① 良好な官民パートナーシップの形成について、市とともに努力すること。
② 施設見学時等において市民との接点が多く想定されるため、公共サービスを提供する主体として、ふさわしい姿勢を堅持すること。
③ 長期の事業期間を通じて、各種品質の保持、向上に努めること。特に、覆蓋型最終処分場に伴う臭気管理、作業環境管理、埋立地安定化に関する管理、処分場廃止に至る管理手順等への配慮に努めること。
④ 地域再生、地域経済活性について、具体的な提案が行われているが、尚一層の配慮を行うこと。

平成16年11月24日

稚内市PFI事業審査委員会
委員長 宮脇 淳